インプラントとは？
インプラントとは何でしょう？インプラントを調べられている方はもうご存知かと思いますが簡単にご紹介しましょう。 本来、インプラントとは『しっかり差し込む・植え込む』といった意味がある言葉です。 これを歯科用語では『人工歯根』の意味合いでインプラントと呼んでいます。 審美歯科が普及してきたここ最近でも、インプラントは注目されている治療法のひとつです。 また最近では『オッセオインテグレートテッド・インプラント』という治療法も開発されています。 この治療法により、体に安全な人口の士魂を埋め込むという画期的な方法が可能となりました。
インプラントと天然の歯の違いは？
インプラントと天然の歯は非常によく似た作りになっています。 天然の歯の構造はご存知でしょうか？ 天然の歯には、目に見える歯の部分と、歯茎の中にある根の部分（これが歯根ですね）があります。 また、歯根がある歯茎の中には、顎の骨があり、この顎の骨に歯の根っこが埋まっています。 骨に歯根が埋まっているわけですから、歯根は頑丈に固定されており、健康な歯の状態なら、歯が不安定にぐらついたり 抜けてしまったりということはないのです。 ではインプラントの作りはどのようになっているのでしょうか？ インプラントの場合、歯が埋まる顎の骨に、歯根にあたるフィクスチャーという物を埋めて、固定します。 フィクスチャーは人口の歯根になるわけです。 この人口の歯根に、人口の歯（目に見える歯の部分）を取り付けて、完成となります。 天然の歯と同じ構造となるのがお分かり頂けますでしょうか？
インプラントと入れ歯・ブリッジ等の違い
今まで、虫歯や歯周病で歯根まで無くなってしまった場合、一般的には「入れ歯」や「ブリッジ」が多く使われてきた治療法でした。 それではインプラントと入れ歯やブリッジにはどんな違いがあるのか、簡単にご説明しましょう。 まず、「入れ歯」や「ブリッジ」の治療法は、残っている歯・歯茎を利用して、人口の歯を支えていくという方法をとっています。 しかし、インプラントの構造と比較してもお分かりのとおり、これらの治療法ですと、残っている歯に負担がかかったり、 噛む力が弱まってしまったり、という問題が発生する場合が多くあります。 インプラントは歯根から埋め込んでいく方法を取っていますが、この人工歯根には、純チタンを素材として使用しています。 要は、天然の歯と同様の土台となる根があるので、硬い物を噛んでも健康な歯と同じような生活を送れるわけなのです。 もちろん入れ歯のように口の中で動いてしまったり、話がしにくいということもありません。 インプラントは、人口の歯の根を顎の骨と密接に固定しますので、無くした歯の機能を回復することの出来る最新の治療法なのです。
歯根と顎の骨の退化の関係
ここまで、インプラントと義歯の違いについて説明してきましたが、インプラントの優れた点はもうひとつあります。 それは歯根と顎の骨の退化に関係があるという部分に関連してきます。 というのも、人体は歯だけではなく、筋力などにも言えますが、使用しないと衰えるように出来ています。 顎の骨も同様、噛むことによる刺激がない部分は自然と細く、退化するように出来ているのです。 使用しないと退化していくのは筋力だけではありません。骨の細胞ももちろん、古いものは壊れ、新しいものが生産されるように なっているのですが、使用していないと、新しい骨の細胞の生産がストップしてしまうのです。 なので、歯根がない状態（歯が抜けたまま）にしておくと、顎の骨は退化し、変形していってしまいます。 ここで、義歯はどういった治療法だったかを思い出してみてください。 歯根の部分はどうなっていたでしょうか？ 義歯は歯肉の上に歯のかわりとなるものを乗せますが、骨には何も埋め込まれていない状態ですね。 これでは骨の内部に刺激が伝わらず、顎の骨は次第に変形してしまいます。 それに比べ、インプラントの場合、顎の骨の中に人口の歯根を埋めて骨と密接させる訳ですから、 歯を使用した分、直接骨に刺激として伝わります。 骨の細胞の生産を促すので、顎の骨の退化を防ぐことにも繋がるわけです。
